渋谷駅3分のサックス教室

速いタンギングが苦手な方、タンギングで音の粒が揃わない方などは、舌の動かし方が大き過ぎることが多いようです。

舌をコンパクトに動かすにはタンギングしやすい舌の位置を考えるとイメージが掴みやすいでしょう。目安は言葉でトゥートゥー、あるいはティーティーなどと発音するときの舌の形です。実際に声に出してみると舌先が少し動いているだけなのがわかるでしょう。

サックスのタンギングもこの程度の動きで十分です。ぜひ確認してみてください。

適切なアンブシュア（楽器を演奏するときの唇の形のこと）は演奏者にとって大きなポイントです。下唇が痛くなるということなので、マウスピースを噛む力が強すぎるようです。

アンブシュアのポイントは上下の顎の力ではなく、唇自体の力でマウスピースを支えることです。そのために、楽器を構える際にストラップと両親指、そして上の歯で楽器を固定しましょう。
その上で、下顎を徐々に閉じていき、楽な息でストンと音が鳴るところで下顎を止めます。楽器を吹くときは極力楽なバランスで構えましょう。

全音域で均一な音色を出すためには、息の圧力を一定に維持するよう心がけましょう。

息の圧力が変わってしまうのは息を入れた時の楽器の抵抗の強さが音域によって違うためです。
強い抵抗には息の圧力も強めて押し返すような吹き方をしているのではないでしょうか。それもやり方の一つですが、息の圧力を抵抗の強弱に関わらず一定で維持するように意識してみましょう。

常に腹筋に力を入れて呼気を支えるような吹き方になるので、最初はお腹がしんどいですが、2週間意識して練習していただければその吹き方が定着します。そうすると全音域で均一な音色を出せるようになりますし、中級者以上の方はリードの変えることによる音色の変化をより感じられるようになりますよ。

ヤマハ、セルマー、ヤナギサワなど昔からある有名メーカーのものをおすすめします。
ご購入で迷われた際もお気軽にご相談ください。

レッスンではなるべく皆さまの好きな曲を中心に課題曲を決めていきます。また、むずかしい曲はキーを変えたり、リズムを簡単にしたりもします。

特にお子さまの場合は、YouTubeやアニメ、学校で流行っている曲など、なるべく興味を持ちやすい選曲で進めていきます。

やってみたい曲がある方はお気軽にご相談ください。

ジャズやポップスの演奏ではよく耳にするサブトーンですが、参考になるサックス奏者の音源を聞いてイメージを掴んでしまうのがわかりやすいでしょう。

アルトサックスならポール・デスモンドやアート・ペッパー、テナーサックスならスタン・ゲッツやベン・ウェブスターなどを聴いてみてください。低音で”ズズズー”というサウンドが聴こえます。これがサブトーンといわれる音です。

これは特殊な奏法をしているわけではなく、リードがよく振動することであらゆる音の成分が鳴っている状態なのです。透明な音色が好きな人には雑音が含まれるように聞こえるかも知れません。
よって、サブトーンを鳴らすにはリードをよく振動させることが不可欠です。そのためにはまずアンブシュアは息が漏れない程度の力加減にします。また、リードをよく振動させるために腹筋を使って息の圧力を安定させます。 サブトーンをしっかり鳴らすにはとても腹筋を使います。

以上を踏まえてロングトーンを練習しましょう。まずは出しやすい音域で、慣れたら徐々に音域を下げていきます。音の立ち上がりがストンとはっきり鳴るように心がけましょう。モワモワっとした曖昧な立ち上がりになる場合は、もっと腹筋を使って息を支えましょう。

子供から大人になるにつれ、言葉を覚えて色々な話題を話せるようになると思いますが、アドリブ演奏ができるようになる過程もこれと同じです。

まずは、語彙を増やします。譜面を見ずに吹けるメロディを増やしましょう。ポイントは暗譜です。
1フレーズでも1小節でも短くて構いませんし、1日で何個も覚える必要はありません。ジャズである必要もありません。自分が好きだと思ったメロディを覚えましょう。
この練習は初めて成果を実感できるまでが少し時間がかかるので、楽しめるペースで続けることがとても大事です。

何も見ずに吹けるメロディが増えて来たら、スケール練習やコード練習を始めます。あるいはこれらの練習から先に取り組んでいる方も多いでしょう。その場合は、すでに知っているスケールやコードの知識を曲の構造と結びつけて把握していきます。文法や語法を覚えるような感覚です。

覚えたメロディとコードやスケールとの繋がりを知ったら、それらを他の曲に当てはめてみましょう。場合によっては語尾を変えたりリズムパターンを合わせたりする必要があるでしょう。この練習はうまく行っても行かなくてもとても実になります。

また、たくさんの音楽を聴いていることが後々生きてきます。メロディ部分だけでなく、他の楽器をよく聴くのもとても大事なことです。

ジャズを吹きたい人は一緒にやってみましょう。